乳腺および甲状腺疾患は非常に高い専門性が必要な領域であるため、これまでは400床以上のいわゆる大病院と定義される医療施設を受診する患者さんが多かったと思います。その結果一部の病院に外来患者さんが集中し、長い待ち時間や勤務医の外来負担等の課題が生じてしまうため、国は医療機関の機能・役割に応じた適切な受診を推奨しています。しかし岡山市・倉敷市には、乳腺および甲状腺疾患に特化したクリニックが少なく、国の推奨する改革がうまく機能していないと感じました。そして患者さんと話をしていると、気軽に受診できるクリニックのニーズがなんと高いことかと日々感じていましたので、2023年10月に理事長とともにMANA乳腺甲状腺クリニックを開業いたしました。
我々のクリニックの役目としては、大病院と連携を取りながら、1人でも多くの患者さんにご満足・ご安心いただける医療を提供することであり、この考えはクリニックだけに留まることなく、岡山市を中心とした地域全体に広がるべきであります。そうすることで乳腺および甲状腺疾患に関する地域医療が活性化され、結果的に患者さんに充実した医療を提供できることに繋がるのです。こんなプロジェクトの一翼を担えれば、医療人としてこの上ない喜びであると感じることができるでしょう。
MANAはハワイ語で「神秘的な力の源、奇跡の力」という意味で、乳腺および甲状腺疾患で悩まれているすべての患者さんが、自分らしく生活できるように、スタッフ一丸となってお手伝いさせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
MANA 乳腺甲状腺クリニック
院長 山本 裕
平成8年3月 | 川崎医科大学卒業 |
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